Blog

2020/03/25 16:57

こんにちは!中の人です。

 

時間(と体力)の関係もあって、ブログは滅多に書かないのですが、今回はちょっと普段より高価なリングをアップするにあたって、詳細を記しておいたほうが良いかと思い、筆(実際はキーボード)を取り(叩きはじめ)ました カタカタ(*^-^)ヘ_/

 

さて、今回は、私とは切っても切れない関係にあると言えなくもない、あの宝石のリングをご紹介したいと思います!

 

パライバトルマリンとダイヤモンドのプラチナリングです~(*^^)v

 

Pt900 パライバトルマリン 0.54ct ダイヤモンド 1.36ct リング】

パライバトルマリンは、私がもっともこだわりを持って探している宝石のひとつ。とはいえ現在では、まだ比較的手に取っていただきやすい金額で、グレードがそこそこ以上のものは滅多に見つからず・・・良いものが減っている影響で、価格も上昇傾向にありますね。

 

今回のリングは、そういった状態になる直前に私が頑張って探し出してきた一品。

 

では早速ご紹介していきましょう。

 

まず産地はブラジルです。ご存知、パライバの原産地でもありますが、現在はほぼ採取されておらず、流通しているもののほとんどが還流ものとなります。

 

重量は0.54ctと、メレサイズ~0.2ct台が多めのブラジル産としてはなかなかに大きい方で、頻繁に見られるサイズではありません。個人的に、サイズと共にこのピースの最推しポイントであると思っています。

 

なお、大きめのものはモザンビーク産が多く、色が淡色の傾向にある代わりに、サイズ、透明度、色の涼やかさではブラジル産をしのぎます。1キャラットあたりの価格はブラジル産の方が高いですが、この辺りは好みの問題となりそうですね。

 

そして、1989年におけるパライバの大ブレイクの要因となった、パライバをパライバたらしめる重要な要素である「色」ですね。一般的には「ネオンブルー」と呼ばれる、どこか自ら発光しているようにも見える、独特な色味。


こちらのピースは、エイトリータ・パライバのような強い青味はございませんが、南国のきらめく浅瀬を思わせる、爽やかなグリーンブルー。とても爽やかな雰囲気を湛える上に、ネオン感もしっかり見られ、特に太陽光の下では非常に美麗です。

 

また、中央宝石研究所の鑑別書の表記では「透明緑青色」となっており、いわゆる典型的なパライバカラと言えるでしょう。


ちなみに、しばしば比較基準となる、CuO(銅)値は1.81%と高め。グリーンの発色の元となるMnO(マンガン)値も3.18%とやはり高いですが、このピースはブルー優勢となっていますね。このあたりは、含有量と色味が必ずしも一致せず、興味深いところではあります。


続いて透明度。透明度の問題は常にパライバトルマリンに付きまとうテーゼなのですが、こちらのパライバは極端に大きな傷やインクルージョンはなく、比較的透明度は高めです。また、テリもしっかり感じられ、光の下ではキラキラと良く輝きます。

 

ただ、中央に「モヤっとした何か」が入っています。ビンなどのガラスが剥離するように割れた面は、どこかぬめるような輝きを持ちますが、あれによく似た光り方をするインクルージョン。

 

当初、表面に剥離があるのかと思ったのですが、内部でした。見やすい向きと見にくい向きがあり、この向きを変えたりすると目立たなくなるのですが、向きによっては中央で光るという事もあり、肉眼でも判別できます。

 

このパライバの唯一の難点と言えるかと思いますね。ただ、感じ方は人それぞれかと思いますので、実物をご覧になって、ご判断いただけると嬉しいです。

 

そして脇のダイヤモンドは、なんと1.36ct6ピースなので、1ピース当たり0.22ct程度あります。カラー、カット、クラリティの3グレードは非常に高いというわけではないものの、もはやメレサイズではなく、存在感は抜群。

 

その輝きはとてもきらびやか。強い存在感を持つパライバの脇石としてふさわしく、とても華やかな雰囲気を演出してくれています。

 

このダイヤモンドが、こちらのリングに対して、誰が見ても明確に「ジュエリー」と見るであろう貫録を与えている・・・そんな印象を受けますね。


存在感ゆえに少々場を選ぶリングかもしれません。また、先述の通り独特なインクルージョンを持ちます。しかしながら、粒の大きさ、色の乗り、脇石の華やかさ・・・という、それらを補ってあまりあるプラスポイントをたくさん持ったリング。


これぞパライバジュエリー!という一品をお探しの方に、大変オススメのリングです!


ちなみにオマケ情報としてですが、昨年1010日より、中央宝石研究所ではパライバの産地鑑別も行っております。そして、こちらのパライバこそ、「中央宝石研究所にて産地鑑別まで受けたパライバ第一号」だったりします笑 本当にちょっとしたオマケですが、私はちょっと嬉しくなったので書いておきますね。


さて、こちらのリングですが、いつもどおり、こちらは御徒町店にて保管しております。私がいない時は、「パライバのケースに入っている、CHR00520のパライバ」とスタッフにお伝えいただければ、出てくるかと思います。


もちろん、他にもパライバジュエリーはございますので、ぜひ一度、御徒町店までお越しくださいませ!場所は私の前回のブログをご参照ください ↓

https://secretbase19.jw-kawahara.com/blog/2020/02/29/140307


それでは次回、私が長文を書く気力が起きる時まで・・・(^^)/~~~

 シークレットベース Secret Base